鞄が傷つきやすくなったり、持ち手などの付け根が破断し始めた時は?

令和初めの梅雨は何となく空梅雨な感じかなあ~って思いつつあるドクターレザーおかざきの成瀬です。

まぁ、梅雨明けまでまだ一ヶ月ほどあるはず・・・なので、それまでには雨が降ってくれるでしょう・・・。昨年は、例年より2週間ほど早く梅雨明けしてそしてあの猛暑でしたので、油断はできませんが・・・。

さて今回は、電話、メール、そしてご来店頂いての相談件数がかなり多い事例についてご説明します。

「最近、鞄の表面に擦れ傷がつきやすくなった感じがするんです。」
「鞄の持ち手と鞄本体が縫い合わせられている部分の革が切れかかってきたんですが。」

まあ、こんな感じの症状が発生しつつあると思って頂けばよいかと思います。

正直な所、鞄を売っているショップの姿勢なんでしょうけど、『鞄を買ってからのメンテナンスなどは全く説明がなかった。』というお客様がほとんどだったります。うがった見方をすれば、新品を売っているお店は早く壊れて新しい鞄を買ってほしいと思ってるんじゃないのか?と思えてしまいうくらいです。

なぜ、こういった症状が起こってしまうのか?と言えば、

「革の栄養不足」

という事なんです。革は動物の皮を鞣すという加工を経て、腐敗することなく長く使える「革」に変貌します。ただそのままで置いておくとどんどん革の油分が揮発して、油分不足となり劣化し革の寿命が急激に短くなってしまいます。そこで、適度に革用オイルを塗ってあげる事で油分を補給し、革の寿命を延ばしてあげる訳です。実際適度にオイルメンテナスをしてあげた革製品は100年経っても現役で使えたりします。

ただ、ここで問題は、革用オイルを塗ればいいと言って、毎週、毎日の様にオイルを塗ってしまうと今度は油分過多となり、これまた急激に革の寿命を縮めてしまう結果になってしまいます。大体3ヶ月~半年ごとにオイルメンテナンスをしてあげる感じで十分だと思います。


「買ってから一度もオイルを塗ったことがない。」という方が非常に多いのかなと思います。
久しぶりに革のバッグを使おうとしたら、「持ち手が切れてしまった。」という方はいらっしゃいませんか?

油分が抜けてしまった革は非常にもろくなってしまい、ちょっとしたことで切れたり、傷がついたりしてしまいます。

結局、持ち手が切れてしまうという症状は、確かに無理に重い物を鞄に入れた時に切れてしまう事もあるかと思いますが、そういった場合でも、持ち手の皮部分の栄養不足+過重量という形で発生しているケースが大多数だったります。

特に持ち手の修理は皆様が想像している以上に重要な修理になり、修理代も1本1万円以上してしまいます。長さ、素材、形状などによっては2万・・・いや、3万となってくることも。そんなことにならないうちに、お使いの革製品のオイルアップをお勧めします。